冬至と言えば「お風呂にゆずを入れる」ということはご存じですよね。
スーパーなどでもゆずが売られてゆず湯に入らなきゃ!という気分にされてくれます。
ただ、なんで冬至にゆず湯なの?と気になりませんか?
今回は「冬至にゆず湯はなぜ?起源や由来は?いつから入るようになったの?」と題しまして、冬至では
- 「ゆず湯の起源とは?」
- 「ゆず湯の由来は?」
- 「ゆず湯の入り方」
の3点についてお伝えしていきたいと思います。
冬至にゆず湯はなぜ?起源は?
そのためにはまずは冬至とはなんだ?というところから考えてみましょう。
冬至とは中国の古い暦的なもので「24節気」のうちの第22期にあたります。
そんな冬至。
「昼間」が一番短いとされてきたので太陽の力が一番弱まってしまうと考えられていました。
太陽の力が一番弱まってしまう日に邪気を払うためにゆず湯が始まったのでは?と考えられますね。
柚子湯はいつから始まったの?
柚子湯ははっきりとした起源は明らかにされていないのですが『東都歳時記』に「冬至の日に柚子を入れて風呂に入る」という記述がありました。
冬至。星祭。今日諸人餅を製し、家人奴僕にも与えて陽復を賀す。又来年の略暦を封じて守とす。今日、銭湯風呂屋にて柚湯を焚く
引用:「東都歳時記」より
作者は斎藤月岑(さいとう げつしん)
- ジャスミン風呂
- はちみつ風呂
- チョコレート風呂
- ビール風呂
ちょっとえー!?というようなものまで客寄せで作ったりしていますよね。
それと一緒で柚子湯も客寄せの一環だったのではないでしょうか?
冬至にゆず湯はなぜ?由来は?
実は当時とユズの関連は完全に明らかにはされていないんです。
ユズ湯の習慣は銭湯が始まってからの事なので
「湯治」(とうじ)と「冬至」のごろ合わせなんじゃないか?と言われていますよ。
身体息災であれば融通(ゆうずう)が利くとのこじつけであるとも言われていjます。
ダジャレだらけですよね。
でも、本当に昔の人ってこういうの大好きですよね。
また、ゆずには血行促進の作用があり風邪予防には効果的です。
それ以外にも冷え性や神経痛。腰痛などを和らげる効果があるとされているので昔の人にとっては予防薬のようなものだったのかもしれませんね。
科学的にも証明されていて、普通のお湯と柚子湯の入力後の「ノルアドレナリン」という血管を収縮させる効果のある成分がなんと4倍にも差が出たんだそうですよ。
ゆずの皮にはクエン酸やビタミンCも豊富なのでお肌にも効果的ですよね。
しかも川の油が湯冷めも防いでくれるので冬には本当にもってこいの柚子湯ですね。
正しいゆず湯の入り方
ゆず湯の入り方はご存じですか?
ゆずを入れればいいんでしょ?と思っているかもしれませんが、実はちゃんと柚子のパワーを感じるためにはただ入れるだけじゃダメなんです。
柚子を輪切りにしていれる
柚子を輪切りにしてお湯に浮かべる方が良いのです。
ただ。皮膚が弱い人は要注意。
柚子は結構刺激的で肌がピリピリしてしまいます。
そんな人は「輪切りにした柚子を熱湯で20-30蒸らしてから布の袋に入れてお湯に入れる」と良いでしょう。
輪切りにする場合はなんだかんだで布の袋に入れて浮かべるのがおすすめ。
そうすることで後々の掃除が簡単になりますよ。
肌の弱い人や小さいお子さんがいる場合
肌の弱い人や小さなお子さんがいる場合などは輪切りにせず丸いまま浮かべて風情を楽しむ方が良いですね。
無理にピリピリするのに無理に入る必要はありません。
丸ごと入れる場合には、3個以上入れたほうが香りを楽しむことができますよ。
ただ、入れすぎは注意なので5個くらいまでにした方がよいです。
また、後から柚子を入れてもあまり香りを楽しむことができないのでお湯を張るのと同時にゆずを入れておく方が良いですね。
肌の弱い人は柚子をお湯の中で揉むのはやめましょう。
またちょっともったいないと思ってしまうかもしれませんが最後にシャワーをかけたほうがよいですね。
冬至にゆず湯はなぜ?いつから入るようになったの?
「冬至にゆず湯はなぜ?起源や由来は?いつから入るようになったの?」と題して柚子湯について書いてみました。
柚子湯って本当に香りも良くポカポカと温まりますよね。
私も小さい頃から冬至に入る柚子湯は特別な感じがして大好きでした。
子供たちも冬至に柚子を入れるととても喜びますよ。
もちろんぐちゃぐちゃに揉んでしまってピリピリ痛くなっちゃうんですけどね(笑)
それも含めて冬至の柚子湯は良い思い出となり楽しめている気がしています。
是非冬至には柚子湯を楽しんでみましょうね。
また、同時に「冬至の七種」も食べましょう。
冬至の七種についてはこちらに詳しく書いてあるので興味がある方は読んで見てくださいね。
▼冬至の七種の由来とは?▼